| 帯電防止対策 |
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| 静電気 |
| MM型の特徴は、軽針圧が可能である、ということであり、軽針圧によって高性能がもたらされる。しかし、軽針圧であるがゆえにレコード面の埃、帯電した静電気の影響を受け易い、という欠点が生じる。MM型のフォノ・カートリッジが主力製品である「品川無線株式会社」は早い段階から、その難題へ対応されようとしてこられました。レコード面に付着する埃の原因は、レコード面に帯電した静電気に起因します。ですから「品川無線株式会社」は、レコード面の静電気除去のためのアクセサリーを開発、販売されておられました。ひとつは帯電除去ブラシで、これはレコード再生中も使用できるようになっていました。また、導電性の高いカーボンファイバー製のヘッド・シェルも販売されておられます。 私は、ものごころ、ならぬ、オーディオごころ、が付き始めた頃から、レコードに帯電する静電気がレコードの再生に与える悪影響について気付きました。レコード面の帯電を除去するための道具、方法は、これまで、色々、試してみました。レコード面が帯電しにくいようにする液体を吹き付けるスプレー、これは最悪の結果を招きます。埃を拭き取るクリーナーに帯電除去液を塗布する。あるいは、そのクリーナーからボディー・アースする。レコード面の静電気にプラス・イオン、マイナス・イオンを吹き付けて静電気を中和するピストル状の帯電除去器、などなど。しかし、どれひとつ、決定的な方法はありませんでした。 私は、2005年に、プリ・アンプ、パワー・アンプを入れ替えました。その後、何故か、フォノ・カートリッジによっては、ハムが発生するようになったのです。原因は、静電気であることは明白です。しかし、どうすれば静電気の影響を受けないように出来るのか、なかなか対処法が見つかりませんでした。微小であってもハムは不愉快なので、どうしても解決したいと考えてインターネットで「静電気」「帯電除去」「アース」など関連する言葉で検索しました。すると色々なサイト、ブログで「静電気」の問題が解説されていて対処方法も紹介されていました。私は、その内容を検討する中で「アース・ループ」という問題に気付き、その結果、難問は見事に解決したのです。不愉快なハムが消えた、完全消滅したのです。 |
| 難敵 |
| 「帯電除去」の問題をインターネットで調べる中で、私は、レコードの帯電を除去する画期的な製品が登場していることを知りました。除電ブラシ「SK2(SFC)」と帯電イレーサー「SK-EX(SFC)」です。私は、試しに除電ブラシ「SK2(SFC)」を購入し、使用してみました。これは、ブラシ、というか、刷毛のようなもので、レコード面をなでると静電気が除去される、とのことでした。その効果には、驚き、愕然、ショック。かつてない、ストレスのない、スムースな鳴り方をするのです。この除電ブラシで、レコード面に帯電した静電気は80パーセント除去される、と説明されていました。ところが、帯電イレーサー「SK-EX(SFC)」は100パーセント除去されるとのことです。早速、帯電イレーサー「SK-EX(SFC)」も購入しました。その効果たるや、レコードを聴き始めて半世紀、初めて、レコード本来の音が聴けた、と感動しました。 しかし、レコードに帯電した静電気を除去することに一旦は成功したかに思えたのですが、レコードを聴いているとダンダン音が歪んでくるのです。どうもレコード再生中に静電気が帯電するようで、私は、箔検電器を自作して試してみたのですが、再生前は帯電がゼロになったレコードも、再生後は徐々に帯電して箔検電器の箔が盛大に開くのです。どうも回転するレコード面と空気との間の摩擦で帯電するようなのです。 どうやったらレコード再生中の帯電を抑えられるのか思案していると、除電ブラシと帯電イレーサーを制作する「SFC」が「SK-FIlter」という除電ブラシを開発していたのです。これは、レコード面に近接して設置し、再生中に除電するのですが、その効果たるや絶大で、最後まで再生音に濁りや歪が発生しないのです。しかし聴感上だけではと考えて「サンヤマト株式会社」のデジタル静電探知機「EG−1」で確認したら、レコード再生中の最初から最後まで帯電が限りなくゼロが実現できたのです。 レコードの再生にとって、静電気が難敵なら、埃は大敵です。その昔、レコードが普通に販売されていた時代、「レコード店」でレコードが買えた時代であれば、まだしも、新品のレコードを買うことは、ほぼ不可能な、中古レコードしか買えなくなった今、レコードの掃除が重要課題になりました。レコードの掃除方法も、私自身、これまでに色々、試してきました。ある時期は「木工ボンド」方式。木工ボンドをレコード面に塗布して、乾いた後、引き剥がす、という方法です。たまに失敗して、レコードをオシャカにしたり、何より木工ボンドが乾くまで時間と場所をとるのが難点でした。次は「バキューム」方式。レコード面に洗浄液を塗布し、真空ポンプで吸い取る、という方法で、結構、力仕事なのが難点でした。 その後、オーディオの大好きな知人から「レイカ」というクリーニング液を推奨していただきました。これは、まさに画期的、究極のクリーニング液でした。中古レコードは新品のように綺麗になるし、新品のレコードでも「レイカ」でクリーニングすると、音が良くなる。どうも、「レイカ」でクリーニングすると帯電防止効果があるようです。埃が付かなくなるのです。 私が、レコードを聴くようになって半世紀を超え、ようようMM型のフォノ・カートリッジにとって、難敵、大敵の、静電気、埃が、ほぼ完璧に除去できるようになって、いよいよ、というか、やっと、というか、MM型フォノ・カートリッジの持っている本来の性能が発揮される条件が整いました。「グレース」のフォノ・カートリッジが、その高音質を、最高度に発揮できるようになったのです。 |
| 黄金時代 |
| 今から40年前、結婚して2年目の頃、オーディオ装置を一新しました。アンプが駄目になったのです。アンプは、憧れだったセパレートにしようと、プリ・アンプに「アキュフェーズ・C222」、パワー・アンプに「アキュフェーズ・P300L」、スピーカーは「DAIATONE・DS3000」、プレーヤーは「YAMAHA・GT−2000X」のラインナップです。最強のコンポーネントでしたが、25年前、プリ・アンプが駄目になりました。「アキュフェーズ」のアンプは、高品質、高性能、だったので、迷わず、プリ・アンプを「アキュフェーズ・C2000」、パワー・アンプを「アキュフェーズ・A30」に換えました。アンプを換えて、音を鳴らした瞬間、「アキュフェーズ」の進化に、驚愕、驚喜しました。 プリ・アンプとパワー・アンプを新機種に入れ替え、その接続を、バランス接続にしようと、バランス・コードを物色して、「サウンドハウス」というオーディオ販売店の通販で「ZAOLLA」というメーカーのコードを購入したのですが、「ZAOLLA」のコードも出色でした。線材が純銀線なのですが、これ以上、透明な音はない、と思えるほどクリアーでした。さらに、スピーカー・コードも「ZAOLLA」に換え、いよいよ、我が愛機が奏でる音は自然さを増しました。 ここきて、レコードを再生する状況、条件が完璧に整い、いよいよ「グレース」のフォノ・カートリッジが持つ能力が最高度に発揮されるようになりました。今、私は、日々、「グレース」の音を堪能させていただいています。私のオーディオ、第三期黄金時代を迎えることが出来たのです。 |