2025年5月30日


  ティータイム

 毎朝、私は起きてすぐにレコードを片面、聴きながらストレッチをして、それから、もう片面を聴きながら紅茶を飲みます。朝のティータイムを始めた頃は紅茶を飲むだけだったのですが、甘いものを口に入れた方が頭がスッキリするかな、とクッキーを少しだけ食べるようになりました。まだ辺りが寝静まっている時刻に、音楽を聴きながら紅茶の香りと甘いものを口に含んで味わう時間が気に入って、とうとう10種類の紅茶と、それに合わせたお菓子を楽しむようになりました(ティーカップとソーサーも)。紆余曲折、色々試した結果、ここに来て、やっと紅茶とお菓子の10通りの組み合わせが確定したのですが、お菓子の幾つかは「COOPクオリティ」というコープの商品に落ち着きました。ポイントは味の好みと値段です。
 毎夕、仕事帰りに「コープこうべ須磨店」に立ち寄って、朝昼晩の食材を買うのが日課なのですが、近くて便利というだけではなく品質の良さが気に入っています。まさに「COOPクオリティ」。信頼の「コープ・ブランド」なのです。阪神淡路大震災後、神戸市長が矢田立郎さんになられた後、矢田市長の提案で神戸市は政策提言会議を始められ、私もメンバーに加えていただいたのですが、「コープこうべ」の理事長もメンバーで参加されておられて、会議の中で「コープこうべは環境対策のためにレジ袋を有料にいたします」と発言されたのがとても印象的でした。唯に目先の利益だけではなく、もっともっと広い視野で商売に取り組んでおられるのだと感心したのです。

2025年5月20日


  来た道 行く道

 家内の両親が元気だった頃、元旦は家族全員、実家に揃って、お正月を祝いました。ある年のこと、玄関に飾られた色紙に、「子ども叱るな 来た道じゃ 年寄り笑うな 行く道じゃ」と書かれてあって、なぜか妙に心に留まりました。日々の商売にアクセク悪戦苦闘して、自分のこと、店のことで精一杯で、周りを見る余裕がまるでなかったことに気付かされたのです。
 呉服屋という商売柄、一日の大半は、店先を行き交う人を見るともなしに見て過ごすのですが、なぜかこの頃、車椅子に乗った人、ヘルプマークを付けた人、白杖を持つ人が以前にも増して眼に留まるのです。明日は我が身、いつ私が車椅子に乗ることになるか、ヘルプマークを付けたり、白杖を持つことになるかも知れないからでしょう。
 最近、世上で、現役世代を支援するために「減税を」という声が大きく訴えられています。しかし所得税や消費税を減税することは、即、税収の減少につながります。新たな税収で補填できれば問題は起きないでしょうが、歳入不足に陥ることは当然想定されます。その穴埋めに歳出カットが検討され、社会補償費の削減が俎上に載ることは充分ありうるでしょう。
 後期高齢者の私にとって、今後、起こりうる医療費助成の削減は決して望ましいことではありませんが、しかし医療費の負担は必ずしも高齢者だけの問題ではありません。全世代の問題なのです。

2025年5月10日


  亀の甲より年の功

 「趣味は何ですか」と聞かれたら、間髪を入れず、とは言わないまでも、「レコードを聴くことかな」と答えるでしょう。「音楽です」と言って言えなくはないのですが、結婚して子供が生まれるまでは、コンサートも聴きに行っていたのが、子供が生まれてからは私一人でコンサートに行くのは気が引けて滅多に行かなくなりました。大学に入学後、交響楽団に入ってチェロを弾き始めてから、ずっとチェロを弾き続けているのですが、「趣味です」とは言えない。チェロを弾くのは私にとって難行苦行で、「趣味」という言葉が醸(かも)し出す優雅で楽しいという雰囲気はまるでない。そういう意味で「レコードを聴く」ことは、まさしく「趣味中の趣味」なのです。
 高校に入学したお祝いに母親がステレオ電蓄を買ってくれて、それから「レコードを聴く」ようになって60年、ずっとレコードを聴き続けてきました。大学に入学したお祝いに頂いたお金でオーディオコンポーネントを組んで57年、ずっとオーディオシステムでレコードを聴き続けてきました。レコードから良い音を聴きたいという一心で、オーディオいじりを続けてきましたが、試行錯誤を繰り返し、日進月歩どころか一歩前進二歩後退のような遅々とした歩みですが、少しずつ良い音が鳴らせるようになり、今や、過去最高の音が鳴っていると自負(自己満足)しています。
 ここまでレコードから良い音が鳴らせるようになったのは何年も何年もオーディオいじりを続けてきた結果で、その間、蓄積された経験値の成せる技なのです。今や後期高齢者になって体力減退、知能低下、健康不安を日々感じていますが、この歳になって初めて出来ることがある。「亀の甲より年の功」。