インターネットの時代 |
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広報部 |
私は、1995年6月、元町1番街商店街振興組合の理事に就任しました。45歳でした。それまで商店街での組合活動に関わったことは無かったのですが、阪神淡路大震災の後、微力ながら商店街の復興に努めようと考えたからです。数年後、元町商店街連合会広報部の部員になりました。広報部は、発足当初、インターネット委員会と称していたように元町商店街のホームページを運営管理することを目的に設立されたのですが、「こうべ元町新聞」を発行するようになって広報部と名称を変更したのです。弊店は、1997年に「丸太やホームページ」を立ち上げ、インターネットでの情報発信を始めていたので、商店街の広報活動に興味を持ったのです。 私は、インターネットについて、ほぼ初心者だったのですが、広報部のメンバーは、流石(さすが)に熟知されておられる方がいらっしゃって、会議にはノートパソコン持参で、「近い将来、机の前に座ってパソコンでネットを見るような人はおられなくなりますよ。モバイルで、いつでも、どこでも、ネットを見る時代になる」とおっしゃられて、そうか、そうなんだ、と感心しました。 弊店は、ホームページを制作して頂いた「株式会社ケイアイシー」のご指導で、いち早くインターネトの活用を始めていたので、神戸商工会議所が「こうべブログ」を始められた時も、すぐにブログを始めたのですが、「活用セミナー」で体験をお話しする機会を頂いた折、講師の方が、「近い将来、ブログに動画を載せることも出来るようになります」とおっしゃられて、それはスゴイと思ったのですが、あれから十数年が経ち、現在のネット状況は、ものの見事に進化して隔世の感があります。 |
スマートフォン |
ここ数年のネット状況の激変を、私自身は、まるで実感がないのですが、直近の東京都知事選挙の結果は衝撃的でした。インターネットで、これほど社会が激変するのだ、という驚き、と同時に、恐れ。まったく別の世界、異世界に入り込んでしまったような。それが私たちにとって、望ましい世界なのか、それとも、望ましくない世界なのか、即断しかねるのです。しかし間違いなく私たちは、今、かつてない世界に飛び込んでしまった。 異次元の世界への突入は、スマートフォンの爆発的な利用の拡大によってもたらされました。スマートフォンの普及がインターネトの活用を一挙に拡大させたのです。かつて元町商店街広報部で席を同じくしたメンバーが到来を予測したモバイルの時代、「モバイルで、いつでも、どこでも、ネットを見る時代」が現実となったのです。スマートフォンの登場で、インターネットの情報発信力、訴求力は、一気に、激増したのです。 インターネットが開くのは、天国の扉か、はたまた、地獄の蓋か。原子力の制御が至難なように、はたしてインターネットは制御可能なのだろうか。私は、「丸太や」がホームページを立ち上げてから、インターネットの可能性に賭けてきました。原子力がそうであるように、インターネットも、創造力も、破壊力も尋常ならざる可能性、危険性を秘めています。ならば私は、インターネットの可能性に賭ける。私個人のホームページ「三久庵」を立ち上げたのは、私のコトバが、誰かのココロに届くかもしれない、と信じるからです。 |