| 不滅 |
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| 「グレース物語」を書いたのは、2009年、「品川無線株式会社」が創業60周年を迎えられた時でした。朝倉昭さんに読んでいただきたいと思って書いたので、ご本人に冊子状にしてお送りいたしました。これまで、朝倉昭さん以外、誰の眼にも触れていなかった「グレース物語」を、去年、「三久庵」ホームページを公開した折、掲載したいと思いました。しかし内容が余りに私個人の趣味に過ぎているし、弩素人(どしろうと)がイッパシの物言いをして良いのか、という気もしたので躊躇(ためら)っていたのですが、毎日毎日、「グレース」のフォノ。カートリッジでレコードを聴くたびに、やはり私の積年の想いをお伝えしたい、とあえて掲載に踏み切りました。 「三久庵」に掲載するにあたって、間違いがあっては、と「ウィキペディア」で調べてみたのですが、「品川無線株式会社」のブランド名「グレース」は、朝倉昭さんが創業当初に米国「グレイ社(GRAY)」の製品を手本に製品開発をはじめたことから「グレース(GRACE)」と名づけられたそうです。私は、ずっと、英語の「GRACE(優雅)」から名づけられたと思っていました。「グレース」のフォノ・カートリッジの奏でる音は「GRACE(優雅)」そのものだからです。 そして同時に「ウィキペディア」の記載で、朝倉昭さんが2020年12月に亡くなられたことを知りました。享年92歳だったそうです。しかし、朝倉昭さんが生涯をかけて創り出された「グレース」の「優雅な響き」は、今なお、日本中の、否、世界中の「グレース」ファンを魅了し続けているのです。「グレース」のフォノ・カートリッジは不滅です。 |