平成23年7月から、神戸元町商店街が発行する「こうべ元町新聞」に連載を始めました。商売を歴史的に考察する試みです。
 家業の呉服屋になって以来、商売について考え続けてきましたが、これまで考えたことを「商道(あきないみち)」として書き留めてみました。
 呉服屋人生五十年でたどりついた商売の要諦は「人と人との出会い、心と心の通い合い」「ピンチはチャンス」でした。
 平成十五年、呉服屋になって三十年を迎えました。誰の人生も平坦ではないように呉服屋人生も山あり谷あり、気がつくと三十年が経っていました。十年一昔、三十年ならば三昔。三十年を節目に越し方、行く末に思いを馳せました。
 呉服屋になって40年近くになりますが、「きもの」について感じたこと、考えたこと、調べたことを書き綴ります。題して、「呉服屋、きものの薀蓄を語る」。